【安心】暗号資産取引を始める前に最終確認!初心者のための安全チェックリスト
暗号資産取引を始める前に最終確認!初心者のための安全チェックリスト
暗号資産取引にご興味をお持ちいただき、ありがとうございます。
「あんしん暗号資産ガイド」では、暗号資産取引を安全に、そして安心して始めていただくための情報を提供しています。口座開設も終わり、「さあ、これから実際に暗号資産を買ってみよう」と考えていらっしゃる方もいるかもしれません。
しかし、ちょっと待ってください。取引を始める前に、いくつか確認しておきたい大切なポイントがあります。これらのポイントを押さえておくことで、思わぬトラブルを避け、より安全に暗号資産取引の第一歩を踏み出すことができます。
このチェックリストを使って、ご自身の準備状況を確認してみてください。
なぜ取引開始前の最終確認が必要なのか
暗号資産市場は、その性質上、価格が大きく変動したり、新しい技術であるがゆえの注意点が存在したりします。また、残念ながら暗号資産を悪用した詐欺なども報告されています。
こうしたリスクに適切に対処するためには、事前の準備と正しい知識が非常に重要になります。取引を始めてから「知らなかった」「こうすればよかった」と後悔しないためにも、以下のチェックリストでご自身の準備状況を確認し、不安な点は解消しておきましょう。
初心者のための安全チェックリスト
1. 取引所のアカウント設定は万全ですか?
口座開設が完了しても、すぐに取引を始めるのではなく、まずはアカウントのセキュリティ設定がしっかりとできているかを確認しましょう。
- 二段階認証の設定: これは何よりも重要です。ログイン時や送金時などに、パスワードだけでなく、スマートフォンアプリなどで生成されるワンタイムパスワードの入力が必要になる設定です。これにより、万が一パスワードが漏洩しても、第三者による不正ログインを防ぐ確率が格段に高まります。まだ設定していない場合は、必ず設定してください。
- 安全なパスワードの設定: 推測されやすい簡単なパスワードや、他のサービスと同じパスワードを使っていませんか? アルファベットの大文字・小文字、数字、記号を組み合わせた、他人には推測困難な、十分な長さのパスワードを設定しましょう。
- 本人確認(KYC)の完了: 口座開設手続きの中で本人確認は行われますが、完了しているか改めて確認しましょう。これにより、万が一不正利用された場合の補償申請などがスムーズになる場合があります(ただし、補償内容は取引所によります)。
2. 入金方法は理解していますか?
取引口座に日本円を入金する方法、手数料、反映時間などを事前に確認しておきましょう。
- 利用できる入金方法: 銀行振込、コンビニ入金、クイック入金など、取引所によって様々な入金方法があります。ご自身の都合の良い方法を確認しましょう。
- 手数料と最低入金額: 入金手数料は取引所や方法によって異なります。また、最低入金額が設定されている場合もありますので確認が必要です。
- 反映時間: 入金方法によって、口座に反映されるまでの時間が異なります。すぐに取引したい場合は、即時反映される方法を選ぶ必要がありますが、反映に時間がかかる場合があることを理解しておきましょう。
3. 最初の取引(購入)のイメージはできていますか?
実際に暗号資産を購入する前に、どのような方法で購入できるのか、購入したい銘柄は何か、最小取引単位はどのくらいかなどを把握しておきましょう。
- 販売所と取引所の違い:
- 販売所: 取引所とユーザーの間で売買を行います。提示された価格で手軽に購入できますが、スプレッド(買値と売値の差)があり、取引コストが割高になる傾向があります。初心者の方には操作が分かりやすい場合が多いです。
- 取引所: ユーザー同士で売買を行います。板情報を見ながら、希望する価格で注文を出すことができます(指値注文)。販売所よりも取引コストを抑えられる場合がありますが、取引相手がいなければ注文が成立しないこともあります。 購入したい方法(販売所か取引所か)を決めておきましょう。
- 注文方法(成行注文、指値注文など): すぐに取引を成立させたい場合は「成行注文」、希望する価格になったら取引したい場合は「指値注文」などがあります。それぞれの特徴を理解しておきましょう。
- 最小取引単位: 最低いくらから購入できるかは銘柄や取引所によって異なります。少額から始めたい場合は、購入したい銘柄の最小取引単位を確認しましょう。
4. 選んだ銘柄のリスクは理解していますか?
ビットコインやイーサリアムなど主要な銘柄からマイナーな銘柄まで様々ありますが、それぞれの特徴やリスクを理解しておくことが重要です。
- 価格変動リスク: 暗号資産の価格は、様々な要因(市場の動向、ニュース、技術的な問題など)によって大きく変動します。投資した金額を下回る価値になる可能性があることを十分に理解しましょう。
- 技術的・プロジェクト固有のリスク: 開発の遅延、技術的な欠陥、プロジェクトの中止など、個別の暗号資産に固有のリスクも存在します。投資する前に、その暗号資産がどのような目的で開発され、どのような技術を使っているのかなど、基本的な情報を確認しておきましょう。
5. 資産の保管場所の安全性は確認しましたか?
購入した暗号資産を取引所に預けたままにする場合、その取引所のセキュリティ対策がどのようになっているかを確認しましょう。
- 分別管理: ユーザーの資産(日本円や暗号資産)と、取引所の資産が明確に分けられているか(分別管理)を確認しましょう。万が一取引所が破綻した場合でも、ユーザーの資産が守られる可能性が高まります(ただし、分別管理の方法や保全状況は取引所によります)。
- セキュリティ体制: 取引所のウェブサイトやアプリだけでなく、内部システムや顧客資産の管理体制など、取引所が行っているセキュリティ対策について公開されている情報を確認しましょう。
6. 税金に関する基本的な考え方を理解していますか?
暗号資産取引で得た利益には税金がかかります。複雑な計算は後回しでも良いですが、基本的な考え方だけは理解しておきましょう。
- 利益への課税: 暗号資産を売却して利益が出た場合や、他の暗号資産と交換して利益が出た場合などに、原則として税金(所得税の「雑所得」に区分されることが多い)がかかります。
- 損失の場合: 損失が出た場合、他の所得との損益通算は原則としてできません(雑所得内での相殺は可能です)。
利益が出た場合に確定申告が必要になる可能性があることを念頭に置いておきましょう。
7. 困ったときのサポート体制を確認しましたか?
取引で分からないことや、万が一トラブルが発生した場合に、取引所のサポートにスムーズに連絡できるかを確認しておきましょう。
- 問い合わせ方法: メール、電話、チャットなど、どのような問い合わせ方法があるかを確認します。
- よくある質問(FAQ)の確認: 多くの疑問は、取引所のウェブサイトにあるFAQで解決できる場合があります。事前に一度目を通しておくと良いでしょう。
8. 情報源は信頼できるものを選んでいますか?
暗号資産に関する情報はインターネット上にたくさんありますが、中には不正確な情報や詐欺を目的とした情報も混ざっています。
- 信頼できる情報源: 公的な機関の情報、金融庁に登録された暗号資産交換業者の公式サイト、信頼できるニュースサイトなど、情報源が信頼できるか常に意識しましょう。
- 安易な儲け話に注意: 「絶対に儲かる」「〇〇するだけで利益が出る」といった甘い言葉には十分注意が必要です。
9. 投資に回せる余裕資金ですか?
暗号資産への投資は、価格変動リスクがあるため、最悪の場合、投資した資金がゼロになる可能性も否定できません。
- 生活防衛資金との分離: 当面の生活費や緊急時のための資金(生活防衛資金)には手をつけるべきではありません。無くなっても生活に困らない、あくまで「余裕資金」の範囲内で投資を行いましょう。
10. 冷静な判断ができる「自分ルール」の必要性を理解していますか?
価格の急騰・急落があると、つい感情的になりやすいものです。事前に自分なりのルールを決めておくことが、冷静な取引に繋がります。
- 自分ルールの例: 「〇〇円になったら売却する」「一日△△円以上は投資しない」「感情的になっているときは取引しない」など、簡単なもので構いません。
チェックリストを活用して安全な第一歩を
このチェックリストの項目は、どれも安全に暗号資産取引を始める上で非常に大切なことばかりです。もし不安な点や分からないことがあれば、そのままにせず、再度情報収集したり、取引所のFAQを確認したりして、疑問を解消してから取引を始めてください。
暗号資産取引は、正しく理解し、適切な対策を講じれば、決して怖いものではありません。このチェックリストが、あなたが安心・安全に暗号資産取引の第一歩を踏み出すための一助となれば幸いです。
もしこのチェックリスト以外にも不安な点があれば、引き続き「あんしん暗号資産ガイド」の他の記事も参考にして、知識を深めていただければと思います。