あんしん暗号資産ガイド - 【安心解説】なぜ暗号資産取引は『危ない』と言われる？その理由と安全対策

【安心解説】なぜ暗号資産取引は『危ない』と言われる？その理由と安全対策

Tags: 暗号資産, 初心者, リスク管理, セキュリティ対策, 詐欺対策

暗号資産（仮想通貨）取引にご興味をお持ちいただき、ありがとうございます。

ニュースなどで「暗号資産は危ない」「やめた方がいい」といった意見を見聞きし、不安を感じている方もいらっしゃるかもしれません。確かに、暗号資産取引にはいくつかのリスクが存在しますが、これらのリスクを正しく理解し、適切な対策を講じることで、安全に取引を始めることは十分に可能です。

このコラムでは、「なぜ暗号資産取引は危ないと言われるのか」という理由を具体的に解説し、それぞれのリスクに対して、初心者の皆様が「安心」して取引に取り組むための具体的な安全対策をご紹介します。

暗号資産取引が危険視される背景には、主に以下のような理由があります。

暗号資産は、株式や為替などと比較して、短期間に価格が大きく変動しやすい傾向があります。例えば、購入した暗号資産の価格が急落し、資産価値が大きく目減りしてしまう可能性があります。

これは、暗号資産の歴史が浅く、市場規模がまだ小さいこと、投機的な取引が多いことなどが影響しています。価値が大きく上がる可能性がある一方で、大きく下がる可能性もあるため、「ハイリスク・ハイリターン」と見なされることがあります。

【安心対策】
- 余剰資金で始める: 日々の生活に影響が出ない、失っても困らない範囲の資金で取引を行いましょう。
- 分散投資を検討する: 一つの暗号資産だけでなく、複数の種類に資金を分けて投資することで、特定銘柄の価格急落リスクを軽減できます。
- 長期的な視点を持つ: 短期的な価格変動に一喜一憂せず、長期的な視点で資産を保有することを検討しましょう。
- 損切りルールを決める: 「ここまで価格が下がったら売却する」といった自分なりのルールを事前に決めておくことで、損失の拡大を防ぐことができます。

暗号資産取引所や個人のウォレットがハッキングされ、保有している暗号資産が盗まれてしまうという事件が過去に発生しています。また、個人のアカウント情報が流出し、不正にログインされて資産を操作されるリスクもあります。

これは、暗号資産が比較的新しい技術であり、サイバー攻撃の標的になりやすい側面があるためです。

【安心対策】
- 信頼できる暗号資産取引所を選ぶ: 金融庁の登録を受けている国内の取引所を選びましょう。セキュリティ対策がしっかりしているか、情報公開が適切かなども確認しましょう。
- 二段階認証を必ず設定する: ログイン時や取引時などに、パスワード以外の認証（例：スマートフォンのアプリで生成されるコード）を必須に設定しましょう。これだけで不正ログインのリスクを大きく減らせます。
- 強力なパスワードを設定し、使い回さない: 推測されにくい複雑なパスワードを設定し、他のサービスと同じパスワードを使い回さないようにしましょう。
- 不審なメールやリンクに注意する: フィッシング詐欺など、偽サイトに誘導して情報を盗もうとする手口に警戒し、安易にリンクをクリックしたり、個人情報を入力したりしないようにしましょう。

「必ず儲かる」「元本保証」「高利回り」といった甘い言葉で誘い、不正な暗号資産を購入させたり、資金を騙し取ったりする詐欺や悪質商法が存在します。また、実体のないサービスへの登録を促されるケースなどもあります。

暗号資産に対する知識がまだ十分に浸透していないことを悪用した手口が多いです。

【安心対策】
- 「絶対儲かる」話は疑う: 投資に「絶対」はありません。断定的な表現や、リスクを説明しない勧誘には十分注意しましょう。
- 知らない人からの勧誘には乗らない: SNSなどで知り合った人からの投資話には特に注意が必要です。
- 信頼できる情報源を利用する: 金融庁や消費者庁、日本暗号資産取引業協会などの公的機関や業界団体の情報、信頼できるメディアの情報などを参考にしましょう。
- 自分で調べる習慣をつける: 投資を検討する際は、その暗号資産やサービスについて、自分でしっかりと情報収集を行い、内容を理解するように努めましょう。

暗号資産に関する法規制は、まだ世界的に整備されている途上です。今後、新たな規制が導入されたり、既存の規制が変更されたりする可能性があります。これにより、取引のルールが変わったり、保有する暗号資産の扱いに影響が出たりするリスクがあります。

【安心対策】
- 日本の登録業者を利用する: 金融庁の暗号資産交換業者として登録されている取引所を利用しましょう。日本の法律に基づいて運営されており、一定の利用者保護ルールがあります。
- 最新の法規制や税制に関する情報を確認する: 国の動向や、取引所からの重要なお知らせに注意しましょう。

暗号資産取引には、価格変動、セキュリティ、詐欺、法規制など、いくつかのリスクが存在することは事実です。しかし、これらのリスクは、正しく理解し、適切な対策を講じることで、大幅に軽減することが可能です。

闇雲に怖がるのではなく、「どのような危険があるのか」を知り、「それに対してどう備えるか」を実行することが、「安心」につながります。

安全に暗号資産取引を始めるための第一歩は、信頼できる取引所を選び、口座開設を行うことです。その後、少額から取引を始め、少しずつ経験を積みながら、暗号資産に関する知識を深めていくことをお勧めします。

この「あんしん暗号資産ガイド」では、皆様が安全かつ安心感を持って暗号資産取引を進められるよう、様々な情報を提供しています。ぜひ他のコラムも参考に、正しい知識と対策を身につけていきましょう。